イタリアをレンタカーで旅行してきました。総まとめの記事はこちらから
レンタカーを海外で借りるのは、昨年のギリシャに続き2回め。
1ヶ月ガッツリ英語の勉強をしておいたおかげで、英会話に関しては全然困らなかったものの、ロストバゲージしたり、重量オーバーでワインを没収されたり、宿無しになったり、駐禁切られそうになったりとトラブルだらけの珍道中でいろいろありすぎ大変でした。が、フェラーリの工場見学ではパリモーターショーで発表された直後のラ フェラーリのアペルタを見ることができたり、モンツァサーキットをフェラーリで走れたりと盛りだくさんな旅になりました。
今回はまず「イタリアでのレンタカーの借り方」について書いてみたいと思います。
・レンタカーの予約方法(日本から)
日本と提携しているサイトもありますが、あまり安くもなかったのでこちらのレンタルカーズというサイトから借りました
日本語で検索できるので簡単だし、普段車に乗ってる方なら入力も分かりやすいハズ。
私たちはイタリア、ミラノの最寄りのマルペンサ空港から借りましたが他の空港でもシステムはほぼおなじだと思われます。
ちなみに、車種は指定してダンナが嬉しそうに「日本にないシトロエンのC4カクタスにしたんだ。ぽる美ちゃんのブログのネタにも良いと思うよ」と相当楽しみにしていたのです。
↓ちなみにC4カクタスの画像はコレです。イタリアではかなりよく走っていました。
日本で買える北イタリア情報本はおそらく全部買って読み漁り、事前に予習しまくっていた私は「イタリアだと車種が変更になることは非常によくあるらしいから期待しないほうがいいのにな」と思っていましたが、その予感的中。
マルペンサ着いたらやはり「C4カクタスはないよ。80ユーロ高くなるけど新車のボルボV40どう?ナビついてるよ」と、レンタカー屋さんが。あと、本当にないのか売上を上げたい確信犯か天然かわかりませんが上記サイトでフルカバー保険に入っているのに、また別料金で追加の保険を勧めてきたりしたのでしっかり料金は気をつけたほうがいいかも。
※ちなみに、妙に安いベンツのEクラスなどは20年くらい前のものが出てくることもあるらしいので要注意です。日本に比べると確かに値段はだいぶ安いです、がベンツ1週間借りて500ユーロとか出てますが、さすがにその値段のはちょっと古さを疑ったほうがいいかもです。
イタリアでレンタカーを借りるさいの確認事項
・ナビ代などが別料金の場合もあるので、その総額
・保険の金額
・油種 ディーゼルって給油口などに書いてある車が多いと思われますが、一応借りるさいに聞いておくと良いと思います。
・返却場所
・返却時間に遅れる場合の連絡
・満タン返し(私たちの場合、満タン返ししなかった場合のチャージは表記は80EUROでした)について
などを確認しておきましょう。
カウンターでクレジットカードの処理と書類にサインをしたら、鍵を渡されてあとは自分で駐車場へ。自分の借りる車の番号が決まっているので、そこからセルフで乗り出すことになります。
空港からはまず高速道路からのスタートになりますので、続いて高速の乗り方について解説します。
イタリアの高速道路「アウトストラーダ」
イタリアの高速道路「アウトストラーダ」は制限速度130キロです。法律上は150キロまでOKらしいですが、完備されてる道路がまだないのだとか。
車幅が日本より狭いところが多くて真ん中に寄ってくる車が多いのが怖い。といっても首都高より少し広いくらいなので普段から首都高慣れてる人には問題ないでしょう。
日本の高速とアウトストラーダの最大の違いは追い越し車線に遅い車が皆無ってことです。トラックは絶対出てこないし、タラタラ走って車線をふさぐ車もいない。
だから渋滞も少ないし、みんな運転が上手いです。
運転や縦列駐車のうまさったら日本人は全く敵いませんね。みんなちゃんと見てるせいか接触事故も全然見なかったです。気になって調べてみましたが人口あたりの事故率も日本のほうが2倍以上多いのだとか。
トラックが追い越し車線に出てこないのと遅い車がいないのはぜひ日本でもそうなって欲しいなあ。
そうそう、高速道路の上りと下りを横切る形でのSAが多いのが特徴的でした。(このほうがいろいろ効率よさそうですが、日本は利権がいろいろあるんだろうなあ)
高速道路に関しては英語の表記で分かりやすいし、走りやすいです。
あと、一般道では信号が少なくてラウンドアバウト形式が採用されているところが多いので渋滞が少なくて快適でした。
あと、高速代は基本は日本と同じシステム。「テレパス」と書いてある日本のETCみたいなところには入ってはいけません。現金またはカード払いのところに入って払う形です。通行券を取る箇所、取らない箇所いろいろありましたが、とりあえず分からなくてもクレジットカードを突っ込めばどうにかなります(爆)ただ、よく機械が壊れることもあるので小銭も用意しておいたほうが安心でしょう。
イタリアでレンタカーを借りるさいに参考になる本は?
レンタカーについてこちらの日本語カーナビで行く ヨーロッパ・レンタカー旅行完全ガイド イタリア編
という本が見つかったので買って読んでみましたが、感想は「うーん、、、情報が古くて参考にならない!!」というもの。
この本が書かれたときはネットでグーグルマップを使う時代じゃなかったので、海外からガーミンというナビを買って……というすごい方法が書いてありましたが、スマホを固定するやつを持っていけばGoogleMapでも十分かもしれません。2016年の今は便利な時代です。
この本は「ほぼペーパードライバーの女性が運転する」という目線で書いてあるので「自分は大丈夫かも」と思わせてくれるという点と、穴場観光スポットが載っているという点では面白かったですが、手前味噌ながらレンタカーの借り方についてはこのブログのほうがはるかに実践的だと思います。
イタリアでのレンタカーの料金は?
イタリアでのレンタカー代は保険などフルに入れて8日間で5万円弱くらいでした。(ガソリンは除く)これはボルボのV40の場合なので、メルセデスのEクラスとかだともっと高いしコンパクトカーなら1週間で3万くらいの予算で全然いけます。日本でレンタカーを借りる料金よりはだいぶ割安感があります。
オートマとマニュアル両方あり、確かにマニュアル車が多いですがオートマだから金額がグッと高くなるということはなかったです。
思ったよりオートマ車の種類は多かったので、運転に自信がない人はオートマにしたほうが運転に集中できて楽かもしれません。
イタリアでのレンタカーにおけるカーナビの重要性
画像がうまく表示させられないのですが…カーナビ付きにすること。これは本当に大事です。iPhoneのGoogleMapでも行けると思いますが、その場合は固定できるやつを持っていったほうがいいかもです。ただ、電池の問題や電波の問題もあるので、カーナビ付きにしたほうが絶対安心です。車により1日10〜20ユーロかかるかもしれませんが、その価値はありました。うちは万全を期してiPhoneとiPadをカーナビ用に1台余計に(ナビ用に)持っていきましたが全然使わなくてほぼナビ任せでした。
レンタカーをカーナビ付きにすると何がいいかというと、音声でガイドしてくれるので運転に集中できるということ。ただでさえ母国語じゃない看板や慣れない道で運転するなか、音声で曲がる場所などが分かるのは精神的にもすごく楽でした。
デフォルトだとイタリア語になっているので走り出す前に英語に切り替えるのがポイントです。
ZTLについて
イタリアを運転する上で避けて通れないのがZTL(Zona a traffico limitatoという進入禁止区域)。住人以外の乗り入れを禁止するもので時間や曜日で決まっており、気づかずに侵入してしまうとカメラで撮られて罰金を取られるというもの。
イタリア在住の人に聞いても「あー、あれね。よくわかんなくて後からよく罰金が来るのよね」とのこと。
これも調べ魔の私は事前にネットを見ましたが主要都市以外にもほとんどの都市にZTLがあるし、看板が小さいものや、町ごとに表示が違ったりすることもあるので把握するのが難しいです。カメラの位置なんて覚えられないのでアプリを購入。いくつか比較しましたが、イタリア全土のZTLをカバーしてるこちらのアプリ「Zone traffico limltato」がオススメ。1都市だけなら別のアプリもありましたが、全土カバーしてるものだとこれが使いやすかったです。
駐車場について
駐車場はおもに、青い線のところに停めて近くにある精算所で時間分のチケットを買えばOKです。それをダッシュボードにおいておけばOK。ちょっと都心を離れると1時間1ユーロくらいとそんなに高くないですが、ミラノの都心のほうは1日30ユーロくらいして日本みたいに1800円打ち止めみたいなシステムがないので割高でした。後述しますが、駐車違反の取締は案外容赦なく来るので多めに買っておいたほうが安心です。
室内の駐車場も停めましたが、大変狭い&隣の人を配慮して停める感じじゃないので絶対ポルシェとかで停めたくない感じ。。。でした。
イタリアでのレンタカーの返却方法
借りるときは駐車位置が決まっていてそこからピックアップしましたが、返すのはとくに決まっておらず「返却ゾーン」っぽいところに人がいるのでその近くに停めて話しかけにいけばOKです。レンタカー会社のブースと標識を探せばすぐ分かるでしょう。日本のレンタカーと同様、車体のチェックやガソリンのチェックをして返却終了です。
ちなみに、ガソリンは日本と同じ入れ方でOKです。有人のスタンドならだいたい「FULL?」って聞かれるのでイタリア語はできなくてもOKw
ガソリン代は日本よりちょっと高い印象でした。
持っていくといいもの
イタリアでレンタカーを借りるさいにあるといいもの。
・シガーソケットのUSB充電のやつ
・ナビ代わりにスマホを固定するやつ
・小銭またはクレジットカード
この3つはあると安心だと思います。今回はカーナビ借りられましたが、逆にカーナビがないとアッサリ言われる可能性もありそうな国なので。
余談でイタリアでの両替の話
クレジットカードが使えないお店は少ないですが、
高速の支払い機はカード払いの機械が壊れてることがあります。 そういうこともあり、ユーロの小銭は高速代の支払いでよく使うので必須。ちなみに、両替はぜひ日本で済ませておいてくださいね。 かりにネット上の情報で空港で両替場が見つかっても安心できません。 イタリア人の店員さんはお客さんが並んでても平気でランチに行ってしまいます。彼らの休み優先意識は半端ない……! 両替所はお願いする前に「ランチにいくから無理」と拒否られ、携帯屋でものSIMカード買うときに散々待たされたうえに 13時になったら途中で放置して行こうとした店員さんに『ちゃんとアクティベーションが終わるまで行かないで!』 とブチ切れてカバンをひっ掴んで止めたほどなので。ザ・社畜的日本人の自分にはまったく理解できないぜ!!という感じでした。 成田だと親切に綺麗なお札と小銭をバランスよく混ぜてくれるので断然イタリアで替えるよりいいです。 銀行も午前中しかやってなかったり、クレカのキャッシングもいまいち反応しなくて途中でお金がおろせませんでした。 基本的に少額でもクレカが使えるのでそれほど現金はいりませんが、車だと小銭はぜったいあったほうがいいので 出国前に国内での両替を真剣にオススメします。しかもレートも日本のほうがよかったですよ。
駐車禁止について
イタリアでは駐車場のあるAirbnbも利用して旅をしました。ですが、
駐車場があるって言われてたのに着いたらいきなり「そこの市営駐車場使って」と言われて「話が違う!駐車場が目の前で無料だからここにしたのに。日数分の駐車場代払って駐車場わざわざ借りるなら意味ないじゃん」といきなり揉め揉めからスタートした日も。しかも、オーナーはパリに住んでる物件だったのでいきなり国際電話で喧嘩するハメに……。
代行業者の人が電話していきなり電話を渡されたものの、向こうもフランス人のやばめの英語かつ物件の周辺地理をよく分かっていないので意思の疎通が難しく、挙句「フランス語できる?」って聞かれても無理だし……と。
それでも私が強硬に折れなかったら「もし罰金払うことになったらあとで払っておくから」と言ってきたのですが全く信用できないので「払い方わからないし、そうなったら先に現金で、しかも代行業者の人が立て替える」っていうことで折り合いをつけてチェックイン。
ダンナが「ぽる美ちゃん、日本だとおとなしくて自己主張しない感じなのに英語になると人格が変わるんだね。ガツガツ主張してて別人みたいだったよ。僕だったらよくわかんないからOKOKって言っちゃってたかも……」と慄いていましたが、英語自体がそういう(自己主張が強くなる)言語な気がします……たぶん。
最初に揉めたので気まずい雰囲気で部屋の説明を受けるハメになりましたが、嫌な予感的中。
チェックアウト前の朝、鍵を取りに来る代行業者女史を待っていたら家の前にパトカーが!交通違反の取締開始がガッツリ始まったのです。結論からいうと慌てて車を動かしてことなきを得ましたが、嫌な予感がして外を見なかったら完全に摘発されてました。隣の車はあっさり捕まっててコレですからね。
代行業者の女史は「こんなの初めてだった。今まで本当になかったのに」と繰り返していましたが、こればかりはほんと、最初に信用しなくてよかったー。ちなみに、罰金の用紙は自分で指定の金額や住所などを書いて銀行に持っていって払うらしいです。ブログのネタに罰金払うのも面白かったかもしれませんが避けられるならそれにこしたことはありませんから。
赤紙がやな感じ!!
ちなみに罰金は20EUROでした。日本に比べると随分罰金が安いですよね。
公道には速度違反の取締機もありますが日本のように覆面ががっつりいる印象はなかったです。ただ、日本みたいにオービスの分かりやすい看板があるわけではないので周囲の状況はよく見て走るべし……は日本と同じですね。
今回の教訓:イタリア人の「大丈夫」は信用しない
肝を冷やした事件はありましたが、何より電車やバスの旅と違って無駄な待ち時間がなく自分のペースで移動できるのがレンタカーの最大の魅力でした。そんなこんなで、思ったよりはるかに快適だったレンタカーの旅。今後行かれる際に参考になれば幸いです。ご質問などあればコメント欄に書いていただければお答えします。
良かったらこちらもどうぞ
(このブログを初めて読まれる方はこちらのポルシェ911の購入記と理由の記事をどうぞ)
駐車場問題のコトをご存じない方はこちらをどうぞ。
「王様の耳はロバの耳!」って感じで…
日常生活で車の話題できないので、ブログに残しております♪
『ある日、ダンナがポルシェを買ってきたブログ』
筆者 ポル美さま
突然のコメント失礼いたします。
いつも楽しく、ポルシェやフェラーリにまつわる
レビューを拝読させていただいております。
私どもで制作しております自動車情報誌にて
ポル美さまにコラム記事の執筆をいただけないかと考えております。
毎月、月末発売号になりますが、
ポルシェにまつわるネタやフェラーリネタ等を
1/2Pの誌面コラムにて執筆いただけないでしょうか。
もちろんこれまで同様、
ブログのようなノリ、かつ顔出NGで問題ありません。
内容、進め方については追ってご相談させていただければと思っております。
ご多用かと思いますが、ひとつご検討のほどよろしくお願いいたします。
媒体情報、内容、進め方等は勝手ばかり申し上げますが、
一度こちらのアドレスに返信いただけますと幸甚です。
ご検討のほどよろしくお願いいたします。
メッセージの送信先がわからず、
こちらのコメントに失礼させていただきます。
何時も楽しみに読ませて頂いてます。
ロストバゲージ、前居た会社での出張思い出します。
同僚がニュージーランドに出張した時に遭遇、
荷物だけメルボルンに行って、難儀したの思い出しました。これを切欠に2週間の出張の場合、機内持ち込みと預けでを6日分をそれぞれ分けてロストを前提に行動してました。大体残りの日数分は宿で洗濯。
荷物を極力少なくしたかったので。もう25年も昔の話ですが。
あらんふろすとさま
自分も同じことを思いました。2できれば、機内持ち込みの荷物で全部済ませられれば理想ですね><
(スーツケースはお土産専用でw)
意外と経験者が多いことにも驚きましたが、自分には起きないと思って
舐めていてはいけないですね、、、・