昨年に引き続き、タツレーシングの末席に加えて頂いてアイドラーズ12時間耐久レースに参加しました。
(昨年の模様はこちら
まさかの本番直前に事故!からのアイドラーズ12時間耐久レースに参加に)
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アイドラーズ12時間耐久のスケジュール
当日のスケジュールはこんな感じ。場所はツインリンクもてぎです。
4時 集合 ドライバーはドライバーズミーティングで規則などのブリーフィングへ。
7時 朝食
8時 耐久レーススタート
12時 昼食
18時 夕飯
20時 レース終了、片付け
20時半 表彰式
21時半〜撤収
走行時間は12時間と長いですが、その前後、移動時間も含めると半日潰れるどころではない長さ。4時間耐久レースなどだと1人が1時間走れば割とすぐ終わる感じですが、12時間だと最低2回くらいは回ってくるので「自分の番が終わったら終了」というわけにもいかず、精神的にも気を抜けない感じです。
耐久って何人で出るの?
アイドラーズ耐久の一般的な構成は……
ドライバー
監督、指示係(いない場合も)
整備係
給油係
計測係(公正を期すために隣のパドックの方の滞在時間を計測します。大会公式の方も別にいるけど)
その他、サポートメンバー
というようなチーム構成になります。
アイドラーズのルール
アイドラーズの耐久レースってすごくルールがよく出来ていて、ポルシェみたいな車が有利、というわけでもないのが面白いところなんですよね。一番多く周数を走ったチームが優勝というシンプルなルールなのですが、もちろんそう単純じゃありません。
どのタイミングでピットに入るか、セーフティーカーの出たときにどうするか、タイヤは替えるのか、ガソリンは毎回入れるか、いつ戻るか、などなど様々な条件判断が必要とされ、どの車でも勝てる可能性があるように出来ています。
他、ピットロードのスピード違反など様々なペナルティもあり、違反が多くなるとその分いくら良いタイムを出しても加算されてしまうので順位が落ちるという。
ドライバーは2人で参加されてるケースも見たことがあるけど、それだとかなり慌ただしいのでどのチームも4,5名はいるのが多いかな、と。ドライバーは1人15分以上、60分以内という規則があります。だから1時間に1回はピットに戻らないといけない計算ですね。
右も左も分からず……といった初参加の昨年に比べると、「もっとこうすれば良かった」が反映された今年。昨年は、直前に夫がボクスターをぶつけて直前でマシン変更という超ドタバタもあり、作戦も何もなかった感もありましたが、今年は無事に本番を迎えることができました。
今回は、ドライバーはボクスターの持ち主のTさん、普段はフェラーリなども所持されてる別のTさん、ポルシェ乗られてるFさん、そしてアウトバーンモーター小山メカニックの関口さん、ダンナの5名。
サポートメンバーが、給油係に4名、計測係に2名、
ドライバーの指導に栗原正之選手、となかなか大掛かりなメンバーで挑みました。
私はお食事係で参加ですw
本番前の練習が大事!
本番前の練習もサーキット貸し切りで練習したりして、何回も何回も。
特に、雨の日の練習は本番も雨スタートだったので役に立ったのではないかと思います。
栗原選手の講義、座学&サーキットでの実技講習。
以前、夫が口頭でアドバイスしてもらっただけで茂木のタイムが2秒くらい縮まったことがあったのですが、栗原選手の教え方はその人の癖を見て的確に教えてくれるのでタイムが伸びると評判が高いです。
動画でちらっと。こんな感じです。
私も、自分が教わった経験や夫が教わっているの含め数十人の有名な現役選手の方の教え方を見る機会がこれまでにありましたが、選手として上手いけれど教え方が上手いというのは必ずしも一致しないんですよね。夫は澤さんという方も教え方がすごく上手いと一時期ハマって通っていましたが、その澤さんと栗原さんはこれまで教わった中でもかなりすぐタイムに反映されたそうです。そんな栗原選手に教わることができたので、サーキットが初、耐久がレース初デビューという方たちも安心して臨めたのも良かったと思います。
昨年は直前でクラッシュして本番で走れなかったこのボクスター号も、こんな姿に。
メカニックの関口さん&実技指導の栗原プロのおかげ
当日までに何度も何度もサーキット貸切練習会も開催し、アウトバーンモーターの関口さんがネットで安いパーツを探してくれて、かなりリーズナブルに改造費も抑えていただけて。
そうそう。筑波での貸切練習見に行ったときにけっこう感動したんですけど、
楽天スーパーセールのポイント狙いで私のアカウントで買ったあのミラーが
こんなカッコよくくっつくのかと、素人のDIYで設置するのとはやっぱ全然違うんですよね。この程度のお仕事で凄いと褒めるのも失礼ってものですが、関口さんやっぱすごいです。他にも直前でパワステ壊れたり、いろいろ起きましたが、たくさん練習しておいたからこそマシンのトラブルの可能性も把握できて良かったのではないかと。
ちなみに関口さんは車の移動もおまかせし、メカニック兼走るメンバーとしても参加してくださったのですが、「関口さんが走ると順位が上がりまくる」という感じで腕もピカイチ。関口さんがいれば大丈夫、という安心感がすごかったです。
(ポルシェの改造やメンテなら、お勧めです。アウトバーンモーターのサイトはこちら)
実技を指導してくださった栗原選手は双子なのですが、兄弟で同じタツレーシングの1号機、2号機のドライバー要員として参加されていました。ケイマンGT4とGT3RSという豪華機材。田中哲也さんに教わっているドライバーの方もいて、応援に来られててなんともゴージャス。
GT4,GT3RSと豪華マシンで走ったわけです。こちらも応援にも力が入りましたよ〜。残念ながらぶつけられてしまったりいろいろあって最終的には優勝できなかったのが悔しいですが、タイム的には1位だったので来年こそは……!!!
で、ボクスターの成績は?
今年の成績は……
そして、今年の成績は33位。
昨年は乗り慣れていない車、そして夫が直前でぶつけてビビりまくっていたため、一人で順位を下げまくるというメタメタぶりもあって順位も55位とイマイチだったのですが、今年は誰もクラッシュすることもなく無事に完走。
台風の日とぶつかったこともあり、暑さよりも寒さ対策を考えていったら途中から思いっきり快晴になり、暑かったという。。。
でも、今回はぶつからず怪我もせず、完走できて良かったです!ペナルティの分残念な加算もありましたが、もっと頑張ればこのボクスターで10位台も夢じゃないかも??
RACE NOWという便利なアプリが出てた!
そうそう、RACE NOWというアプリが出てサーキット観戦が超見やすくなりました。パドックにあるモニターだとリモコンがないと上位しか順位が分からないので今年はテレビも持参したのですが、もっと便利なアプリが出てた!
現地でしか見られないのでレビューの評価は悪いみたいですが、現地観戦するならかなり便利。今回の耐久のように100台近く出ているレースだとさすがに重なってみづらいですが、それでもリアルに動きが見られるのでかなり観戦が楽でした。
サーキット観戦行かれるさいには入れておくと便利ですよ!
今回の自分的反省点
私は今年は「お食事係」で参加。ところが、電圧の工事が5万円(!)かかるとかで、ケチったダンナのせいで「調理器具使えない」ってことが直前に判明。急遽メニューを変え、ホテルの部屋も借り、部屋の電源で電磁調理器でカレーだけ温め、後は火を使わないで対処する……ということに。
朝→おにぎり
昼→冷や汁
夜→カレー
水出しコーヒーを3日前から一所懸命仕込んでいったのに、意外とみんな飲まない(涙)
「トイレ近くなるから」とカフェインを避ける傾向があり、お茶すら人気がありませんでした。とほほ。で、予想外に人気が高かったのはトニックウォーター。凍らせたカットレモンとミントを入れてノンアルコールカクテル風にしたのがよかったのか、一番人気でした。来年出るなら、炭酸をもっと多めにしようと思います。
そうそう、しかも今年熱中症対策でOS1やポカリがやたら高騰してる&在庫がなくて入手するのが大変だったんですよね。来年もし参加するなら早めに入手しておかねば……。
好評だったもの
・おしぼり
人数分のお手拭きタオルを購入し、ドライバーが走った後や食事のタイミングなどでお出しして、また洗って冷凍庫に入れてを繰り返していたのですが暑いところに気持ちよかったみたいで喜んでもらえて良かったです。
・カレーと冷汁
グルメな夫は仕出しの弁当が食べたくないとぶつぶつ言っていて、今年はつくることになったのですが機材が使えないことが発覚したので、メニューに困ることに。
事前に仕込んでいけるカレーは冷凍して夜までキープ(保冷バックIN保冷バッグで二重にしたら夜まで凍ってて全然余裕でした。これは事前に試していたので大丈夫なのは知っていたのですが、やはり二重っていうのがポイントみたい)
汗かいてる方も多いので、あえて味をかなり濃い目にして、みょうがやきゅうりなどの定番に加え、ナスの塩もみやナッツ、ツナなども入れてビタミンやタンパク質も追加。さらっと食べられて良かったみたいです。片手で食べやすいものは便利ですよね。
失敗した点としてはカレーが好評すぎて炊飯器2回炊いても足りなくなってしまったので、冷やご飯をもっと持っていくべきだったな、と。まあ、足りなくなるくらいだからきっと美味しかったはず。仕出しの冷えたお弁当よりは美味しかったと思われるので良かったです。
ふるさと納税の記事でもお勧め書いたバーミキュラのライスポット&鍋が大活躍。これで野菜の水分だけで煮込んだカレー、めちゃ美味しいんですよね。
それと、ネットで「ダッシュボードで半熟卵が作れる」というのを見てやってみたんですがw何ならゆで卵になるんじゃないかと思っていたのですが、、、
白い車だとダメでした(爆)黒い車だときっとイケたと思うんですけど、色による温度の上がり方の違いって大きいですねー。
そうそう、あと結構どのチームも「iPhoneの熱持ちすぎて不具合が出る」問題があったんですが、保冷剤は大きめのやつをそれ用に用意しておかないとと思いました。防水の袋に入れて、ガムテで止めやすい形状にするのがベストかな。
ケーキの箱なんかに入ってる小型のタイプだと持たないので、こういう大きめのやつじゃないとね。あと、硬すぎるとつけづらいので、適度に柔らかいのがいいかと。
今年はチームTシャツも昨年より生地もデザインもバージョンアップして、本格的な感じに。栗原さんの指導のもとに事前練習会も何度も何度も開催し、初参加のドライバーのTさん、Fさんはめちゃくちゃ勉強を重ねたみたいで全くのノーペナ、パーフェクトな走行で終えることができました。2人はサーキット走行1年未満でレース初参戦がこの耐久という条件だったにも関わらず、ここまで仕上がったのは栗原さんと関口さん、裏でがっつり支えてくださったHさん兄弟のおかげだと思います。
そして、ダンナの友人たちで構成されたサポートメンバーのチームワークもバッチリ。「あの人達何者ですか?」と聞かれたくらい団結力が素晴らしかったらしいです。普段、仕事のできる時給高い人達だからこういう場でも動きが素晴らしい……1お願いしたら自分で調べて考えて20くらい動いてくれる素晴らしいメンバーたちだったと思いました。
自分に関しては氷の配分を失敗したなーとか台風で寒いと思ってて長袖持っていったのが外して日焼け対策を怠ったとか、いろいろ個人的な反省点はあるのですが、とにもかくにも無事に終わってよかったです。今年は台風が来て雨での中止すら危ぶまれていたけれど、このようなレースを開催してくださるアイドラーズ様も毎年すごく大変だと思うし、大きな事故とかなくて良かった。
余談
そういえば堀江貴文さんが参戦していたハズでしかも隣のパドックにいらしたと思うんだけど(車的に)一度も御尊顔を拝見する機会に恵まれませんでした。どこにいたんだろう。。。謎。見られなくて残念でした。このとき乗られてたのかなー?
そして、毎年スーパーカーで参戦されることで有名なカーガイさんは今年はランボルギーニのトロフェオ等で参戦。つい先日トロフェオ観てきたばかりだったのでおおっと思ったのですが、なんと、、、パーツ取り用(?)に2台持ってこられてるのが半端なさすぎ!昨年はAMG-GTRのパーツを遠くから持ってくることになったエピソードがあった気がしますが、今年はそういう事態にならない(っていうかディーラー持ってくるとか無理だし)ように準備されてたのでしょうか。すごいなあ。
来年も多分参加すると思われるので、出てみたい!という方がいたらご連絡ください。繋ぎます。今年は全くのサーキット未経験から2名参加したので、やる気と練習にかける時間(と多少のお金w)がある方ならきっと大丈夫デス。