ポルシェ好きの聖地とも言えるドイツのポルシェ博物館(ポルシェミュージアム)に行ってきたのでその行程と評価と感想をまとめてみたいと思います。
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ポルシェ博物館(ポルシェミュージアム)と工場見学感想と評価

まずポルシェの工場見学をした主な感想としては、
夫「工場はエンジンががっつり見られて超楽しかった!あと案内の人と仲良くなると裏情報をいろいろ聞けるwミュージアムは歴代のポルシェが一気に見られるのがポルシェファンにはたまらないよ」
私「工場見学はエンジンの組み立てラインがメインなので、女性はちょっと退屈かも??他の国の参加者の人の話を聞ける(ポルシェ観など)のが楽しかった」
共通した意見としては「ポルシェファンには楽しいけど、ほぼポルシェしか展示がなくメルセデス・ベンツ博物館のように車の歴史がわかるような展示でもないので、ポルシェファンじゃないと楽しめないかも?」というもの。
って、わざわざドイツのポルシェ本社まで見に行くのに興味がない人はいないか……。
ポルシェ博物館(ポルシェミュージアム)の場所と行き方
ポルシェ博物館(ポルシェミュージアム)があるのはシュトットガルトというドイツの南のほうにある都市になります。高速降りるとメルセデスやアウディなどの標識が見えてきて【車の街に来た】感が高まります。
私達はその前に北のほうで用事があったのと、ニュルブルクリンク(これは別記事「ニュルブルクリンク走ってみた」にて)に行ったのでフランクフルト空港からINしました。※ドイツでのレンタカーの借り方は別記事にしたのでこちらをご覧ください。

フランクフルト空港からシュトットガルトまでは2時間くらい。南北につながるアウトバーンがあるのでそれほど遠い感じはしなかったです。シュトットガルト空港だと便が少ないかもしれないので、フランクフルト経由にするのはそう不便ではないと思います。(実際、私達も帰りはシュトットガルトにしたかったのですが便の空きがありませんでした)
ポルシェ博物館(ポルシェミュージアム)はシュトットガルトの都心部からは少し離れた北のほうにあるので、タクシーかレンタカーが便利だと思われます。手前の道の途中に「ポルシェ」って書いてあるのもテンションが上がりました。
シュトットガルトは車関連の工場や会社が多いようで、高速の出口近くにベンツやアウディの巨大なディーラーがあって「車関連の街に来たんだなあ」という雰囲気が漂っています。

夕飯に行ったレストランなどでも日本人とわかるとけっこう話しかけられました。「お客さんにトヨタの人がいる」とか「日本語勉強してます」などなど。ただ、博物館のパンフレットなどはどこに行っても中国語のものはあっても日本語のものはなかったです。ヨーロッパどこに行っても中国語の案内は見るけど、日本語は見かけない。バブルの頃はきっとこれが逆転してて日本語のパンレットなどがあったのかも?と思うとちょっと寂しいですね。

ポルシェ博物館(ポルシェミュージアム)は隣に大きなディーラーが併設されており、有名なか3本の矢ならぬ3つのポルシェが並ぶオブジェが建っています。沢山台数がありますが、有料でそんなに安くない&小銭しか使えなかったりするので事前に用意しておいたほうが便利だと思います。
そうそう、ドイツ。意外なほどクレカ使えない場所が多くてけっこう不便でした。ドイツ行くときは現金多めが安心……。

ミュージアムのチケットは事前にネットで買っておくと並ばなくて済みますが、大して並ばないので現地に行ってふらっと観るのも可能です。
ただ、工場見学は事前に予約必須。人気なので早目に申し込んでおかないといっぱいになってしまうようです。
ポルシェ・ミュージアムの横のディーラーもすごい!

ミュージアムの隣のディーラーはとにかく広く、付いてるお値段を見るとさすがに日本より安い……!3割、4割くらい安い印象。あと、日本では見かけない色も多かったです。ディーラーのなかにはポルシェデザインのショップがあり、ミュージアムにあるお土産ショップとは全く違う品揃えのものが買えるのでこちらも忘れずにチェックされると良いと思います。

ミュージアム内のショップは日本のディーラーの売り場ではまず見かけない絵本や書籍コーナーがとても充実していて、「将来子供にポルシェを継がせたい」と現・ポルシェオーナーでお子さんの英才教育希望の方のお土産にもよさげでした。
余談ですが、フランクフルト空港のポルシェデザインのショップはかなり品揃えがよく、とくにドライビングシューズ系のデザインやガジェット系のデザインがイケてるものが多かったので男性は必見かもしれません。とくにこのPCがとても素敵で、取り外せるのを店員さんが色々説明してくださったのですが、Windowsなのが残念。
ポルシェ博物館(ポルシェミュージアム)の工場見学
ポルシェ博物館(ポルシェミュージアム)の工場見学は撮影禁止。ガイドツアーに日本語や中国語はなく、英語かドイツ語のみです。博物館を観るだけの申し込みエリアと見学の人が申し込むエリアは同じフロア内にあり、これは見たらすぐに分かる感じです。
マカン、カイエンなど車の名前が付けられたmeeting pointが割り振られていて、チケットと引き換えに渡されるシールを貼って時間になったらガイドさんが登場するのを待つ形でした。
今回は事前にディーラー経由で申し込んでもらいました。たしか、ポルシェクラブの会員だったら9ユーロが6ユーロに割引になる(入場料は別)という特典がありますが、自力で申し込んでも3ユーロしか変わらないし、特に“顧客だから特別扱いしてもらえる”というのはなかったです。
うちがしょぼ顧客じゃなかったらまた違う接待があるのかもしれませんが、これまでのところフェラーリ以外で「購入者は特別扱いしてくれる工場見学」っていうのには遭遇したことがありません。他はあるのかな?

ただ、今回の工場見学に関しては同じグループになった人たちも会話の感じからは殆どがポルシェオーナーっぽかったですが特に厚遇されてる様子はなかったのでみんな平等なのではないかと思われます。ちなみに、ドイツ語は全く分からないので英語のツアーでしたが、参加者の割合は、アメリカ(特にカリフォルニア多し)が6割、ロンドンが2割、イタリア&フランスが2割という感じで、アメリカで圧倒的に売れてるのが肌で感じられて面白かったです。
見学に関しては、カメラ禁止なので画像はないのですがエンジンの組み立てを中心に徒歩で約2時間のしっかりした説明を受けられました。
やはりオーナーさんが多いせいか(自分の所有されてるのと)同じ車が通りかかると「My car!!」と嬉しそうに叫んでる方もおられました。みんなテンションがめちゃ上がってて質問もバンバンしながら進む感じ。
どこの工場でも、縫製や革の扱いの部門は女性が活躍してたのが面白かったです。イタリアでもドイツでも工場のツアーでは「従業員のモチベーションを保つための工夫」について聞く機会がありましたが、そんなにモチベーション保たせるのが難しいのだろうか?と日本人にはちょっと不思議だったりも。

ちなみに、GT2RSはまだ市販用のものは2017年11月頭の時点ではまだ全然製造開始してないらしく「1日この辺に張り込んでたら運良く1台見られるかも、見られないかも」という状況でしたね。
日本だとあまり見かけない赤色が意外にもかなり多かったり、アメリカ向けはタルガやボクスターが多いなど、国によって人気の違いがあるのも面白かったです。
ポルシェを安く借りられるレンタカーがあった!
1時間100ユーロ前後〜あって、1泊319ユーロで911が借りられるのならかなりおトクでは?
制限速度なしのアウトバーンで、ポルシェを全開で走ってみたい!という憧れがあったのですが現実的にはなかなかそうも行きません。
事前に調べたところ、ポルシェやフェラーリなどを借りられるレンタカー屋さんはありましたが、実際問題として仮に空港からレンタカーとしてポルシェを借りたとしたら、スーツケースが入らなくて無理!という問題があります。お値段が高いのもネックですが、荷物問題はけっこう切実で、どうしようもないですよね。
ところが、ポルシェ博物館(ポルシェミュージアム)のところでは数時間〜1週間単位までレンタカーが借りらる「Porsche Drive」というサービスがあってその場でさくっとポルシェを借りてちょっとアウトバーン走ってみる!なんて体験ができるんです。
数時間単位だとあまりお得感はありませんが、1泊2日くらいからはけっこうお得な値段。
ポルシェのレンタルは空港などでのレンタカーだと1日500ユーロくらい〜、10日借りたら3500ユーロくらいははしてたと思うのでかなりお得なんじゃないでしょうか。何よりその場でサクッと借りる形なら「トランクに大型スーツケース入らない問題」も解決できますしね。
アウトーバーンをポルシェで走ってみたい!というのは多くの人が憧れると思うのですが、ここで短時間借りて他は普通のレンタカーにするのがかなり安く便利にできる方法かもしれないです。
ポルシェ博物館(ポルシェミュージアム)の展示について
同じメルセデス・ベンツミュージアムに比べるとポルシェ博物館(ポルシェミュージアム)かなり規模は小さいです。
規模感でいうと愛知のトヨタ博物館のほうがよっぽど広いくらい。(隣にあるポルシェディーラーのほうが展示台数は多いかも)
ただ、ポルシェファンにとってはこれまでに発売された型、とくに普通の量産車を一挙に生で見られるのは世界でもここくらいなのでは?
ほぼ全車種が網羅されてる感じです。
356は東京モーターショーにも展示がありましたが、パリダカで勝った959目玉の展示なども。



ポルシェ・ミュージアムの所要時間
ポルシェ・ミュージアム見学の所要時間は、ぱっと見ると1時間くらいだけど、じっくり見ると3時間くらいでしょうか。
ポルシェのカフェ、レストランは共にオススメなので食事をすることを考えると、朝工場見学をして、上のレストランでランチをして、午後ゆっくり展示を見て、お茶で休憩してゆっくりお土産を買う。場合によってはレンタカーでアウトバーンをさくっと走る、なんて楽しみ方をするとなると1日じっくり時間をとっても良いのかもしれません。
駆け足で回るなら、メルセデス・ベンツ博物館と1日で回るのも可能です。
ポルシェ博物館(ポルシェミュージアム)のレストラン Christophorus
敷地内には、1階にカジュアルなスタンディングのカフェ、ハンバーガーやパスタなどのカジュアルなカフェレストラン、上の階に熟成肉ステーキがメインの高級レストランの3店舗。
カフェにはポルシェ型のチョコレートも大、小と2サイズ!おお!これは可愛いしお土産にしたいと思ったのですが、夕方には既にミニサイズは殆ど売り切れ。ただ、これは日本でもAmazon等で売ってました。カジュアルなほうのカフェレストランはパスタが8.5ユーロくらい〜とお手頃なこともあって昼時には超満員。車の名前のついたメニューもあって頼んでみたかったのですが、混んでたので上の階のレストランに行きました。
こちらはランチコースでも44ユーロ〜(6000円くらい)とお高めなせいか予約なしでも空いてました。そこまで味に期待してなかったのですが、これが予想以上に美味しかった!
ドイツの料理、想像してたほど不味くはなかったけど普段自炊派で薄味生活のためかとにかくドイツ料理は全部塩分がきつくて味が濃いのに若干辟易していたのですがポルシェのレストランは味付けがものすごく繊細で全然しょっぱくない!味付けだけで言ったらドイツで食べたもののなかで一番美味しい店だったかも、と思うほどです。

お肉の焼き加減もよかったし、スープもキノコの旨味しっかりで美味しかったしエビを3種の調理法にしたものもびっくりするくらい美味しかったです。
というわけで、ポルシェ博物館(ポルシェミュージアム)に行かれたら上のレストランはかなりオススメ。
感じの良い店員さんたちも美女揃いでした。

ワインメニューもポルシェの名前が入ったオリジナルワイン(といってもラベルに名前だけ入ってる感じで赤はアルゼンチンかどっかのやつでしたが、泡はドイツのスパークリングワインがあったのでそれを選んでみました)。重いから持ち帰りは微妙ですがポルシェの名前がワインやシャンパーニュはお土産にも喜ばれそうですね。

カフェでは「ボクスターバーガー」などの車の名前が付いた食べ物もあるので、カフェ、レストランともに楽しめると思います。
ポルシェ博物館の感想まとめ

評価としてはレストランがやたら美味しかったので★5(5段階で)と言ってしまいたくなりますが……。ポルシェ・ミュージアムの見学だけだとそんなに見るところが多いわけではないので、同じシュトットガルトにあるベンツミュージアム(これは別記事にて)のほうが純粋に博物館見学としては見応えがありました。
工場見学も込みだとかなり満足感が高いと思うので、行かれるさいには必ずセットが良いと思います。ベンツと2箇所回るのは全然難しくないので、せっかくシュトゥットガルト行くならセットで見学がオススメです。
ポルシェ好きにはやはり格別の場所だと思います。駐車場からすでにポルシェだらけだし、歴史の流れを追った展示も見られるし、ポルシェ好きなら一度は行っておきたい場所ですね。行くならニュルブルクリンクとセットが楽しいと思うので、こちらもどうぞ。
ポルシェ博物館の詳しい説明ありがとうございました。
とっても訪ねたいんですが、自営業でカレンダー通りの仕事をしていると盆暮れしか休みが取れません。
ドイツへ行けるのは仕事のリタイヤ後の楽しみに取っておきます。
インヂュニアさま
コメントありがとうございます。本年もよろしくお願いします。
なかなか長期のお休みって取れないですよね。サラリーマンの有給休暇のありがたみを感じております……。
ぜひ、いつか一度はいかれてみてくださいね!!