今日は、これまで私が考えていたことは、“ありのままの私を愛して欲しい”と言い放つブスのたわごとみたいなものだったんだな〜と気づいた話を書こうと思います。
以前、ディーラーの対応について思うことという記事を書いたのですが、
私はずっとラグジュアリーブランドや高級車ディーラーこそ「どんな人にも優しく」という接客を期待していました。ですが、見た目から多分貧乏そうにしか見えない(であろう)私やうちのダンナに対して、良い対応をしてくれるディーラーさんは殆どなかったのです。
具体的な塩対応としては……
・試乗お願いしたけど「用意できたら連絡します」でナシのつぶて
・ディーラー行っても話しかけてももらえない
・部品交換頼んだのに半年以上放置
・予約してディーラー行ってるのに、席にも案内されず放置で立ったまま待たされる
・お茶の一杯も出てこない(別に要らないけど、他の人には出てる)
などなど、全部書いてると悲しくなるのでこの辺で。
なんでこんなに感じ悪いんだろーって思っていたのですが、今考えると「お前なんて客として要らない」ってことだったのかなと思います。※どうしてそう思うようになったかは、後半の「差別はしょうがないことなのかもしれない」に書きました。
ディーラーの対応:理想と現実
高級車のディーラーに行くと、アンケート欄に「年収」「職業」「乗っている車」「乗り換え時期」などの項目がたくさんあります。おそらくですが、「年収3,500万円」「病院経営」「メルセデス AMGなんちゃら」「世田谷区在住」「半年以内に乗り換えを検討」などピッカピカの内容を書けばすごく優しくしてもらえるような気がします。
ですが、ここで内容が微妙だったら……
年収を空欄→少ないから書きたくないんだろうな
職業:会社員→しょぼそう
乗っている車を空欄→冷やかしか
などと思われるのはしょうがないことなのかもしれないですね。
だって、先方も商売ですし。
そもそも個人客<法人客
恐らく、ディーラーに冷たくあしらわれた経験は私以外にも感じたことがある方はいらっしゃると思うのですが、実は個人客ってそもそもそんなに重要な顧客ではないという説もあるようです。
フェラーリやランボルギーニなど法人で大量購入しないような車はさておき、ポルシェならパナメーラ、トヨタならクラウン、みたいないわゆる「経費で買いやすい4ドアセダン」を毎年のように何(十)台も買ってくれるような法人顧客に比べたら、いくらうちが毎年1,2台買っているといっても所詮アリと象みたいな規模の違いがあるわけです。個人客にきめ細かい対応をしていくより、がっつり売上を取れる法人の担当者を一本釣りしたほうが効率がいいですからね。
これに関してはけっこう納得。
それでは、個人客全員に塩対応なのか?というとこれもまた違うわけです。見るからにセレブな友人に対するディーラー営業マンの対応の対応は、我が家への対応とは天と地ほど違います。僻みとかそういうのを全く抜きにしても……笑っちゃうくらい違う。
・電話してくる頻度
・特別なイベントの案内
・ディーラー招待による食事会
・修理のさいにタダで取りに来てくれ、代車などの優遇
・誕生日や納車1周年のお花などちょいちょい送ってくるプレゼント
などなど。
ただこれも、「生粋のセレブのまわりにはセレブがいる」という法則にのっとって考えると、ぽっと出の成金サラリーマンみたいないつ消えるか分からない我が家のような客よりは、周囲にたくさん潜在顧客がいるセレブな人を捕まえておいたほうが賢いですよね。それは間違ってないと思います。
「差別」はしょうがないこと……なのかもしれない
とはいえ、こんなお高い車を買ってるんだからせめてちゃんと連絡してくれるとか、普通に対応してくれるだけでいいんですけど、って思っていたのですが、それって冒頭に書いた「ありのままの私を愛して欲しいと言い放つブスの戯言」だったのかもしれない。
そう思ったのが、Twitterで見たこちらの投稿。
はしょって説明すると、とある弁護士の方がリッツカールトンのカフェでお茶していたら「そぐわない客」として体よく追い出されたことを不満に思ってつぶやいておられました。
リッツ・カールトン東京は、ごくたまにしか行かないが、これで、数年くらいは行かないかもだな。まあ、コーヒー飲む程度の客は要らんわな。笑
— 落合洋司 Yoji Ochiai (@yjochi) March 18, 2017
ま、場違いなところには足を踏み入れんことだろう。分をわきまえろよ、という、リッツ東京のありがたい教えだな。笑
— 落合洋司 Yoji Ochiai (@yjochi) March 18, 2017
それに対して別のセレブっぽい方が「それは当たり前、なぜならば……」ということを書かれていて、一連の流れを読んだら確かになーって思わさせれる内容だったわけです。
「どうでもいい格好してるとどうでもよく扱われるから服装はちゃんとしよう」って書くと必ず「見た目で判断する人が愚かだ」って言ってくる人がいて笑える。その思考は幼いってそろそろ気がついた方がいい。初対面の人々に人間性や中身を透視しろってエスパー能力を望む方が厚かましいし、愚かで幼稚。
— SUZU (@suzukyuin) March 20, 2017
職業や年収、車は何に乗ってるか、家が持ち家で資産はいくらか、人間性は?みたいな物をおでこにマジックで書いておくことは不可能なんだから、大事に扱って欲しかったら、自分は大事にすべき客ですよって、服や持ち物で表現する以外にない、従業員は透視能力を持ったエスパーじゃないからなぁ。
— SUZU (@suzukyuin) March 19, 2017
例えば飛行機。ビジネスクラス、ファーストクラスに対して快適さを買っているのに、品位を損ねるようなだらしない格好の人や、周囲が不快になる酔っぱらいなどがいたら「わざわざ高いお金払って乗っているのになんだよ」って思っちゃいますよね。確かにそうだーって思った。
具体的にはこんな外見だとOKなのかな。
そのブランドが欲しい客層は?
ブランドとしては質のいいお客さんが「客層がイマイチになったのでもう買うのやめようかな」と離れてしまうのは避けたいわけで。上質な空間で快適に過ごしたいから高い料金を払って来る人からすると、その場に似つかわしくない人がいたら「もう来るのやめよう」ってなっちゃうかもしれない。
つまり、ディーラーの対応が冷たい=自分はそのブランドにふさわしくないように見えている、と思ったほうがいいのかもしれない。もっと上品な外見をしていたら、向こうから「うちのお客さんになって欲しい」と思われるんでしょうね。
「ジーンズでポルシェセンターに来るような客はふさわしくない」って思われてもしょうがないのかもーって改めて思った次第です。
ディーラーの対応がイマイチなのは「わざと」であって、塩対応されるのは自分が悪いと思うのが正解なのかもしれないですね。そういう意味では、自分がどんな風に見えてるか分かって面白かったです。
恋愛に置き換えると、ハイスペイケメンに相手にされないのを「私の内面を見てくれないなんて最低!」って キレてるようなものなんですよね。
内面を見たくなるくらいの見た目で出直してきなさいって話で。そう考えるとお金積めば売ってくれるディーラーはまだ優しいのかもしれない笑
ディーラーで良い対応されるには、外見だいじ
じゃあ粗末に扱われないためには?というと、やはりそれなりの格好をしていくことも大事なんだと思います。
ラグジュアリーホテルのロビーで浮かないような格好……あたりをイメージしたら良いのかも。
買える経済力があるかどうかってことと、ブランド側から見て買って欲しい人かどうかはまた別ですもんね。
男性なら時計、靴、鞄、服の生地とか……見られるポイントは多そう。
女性の場合はやはりバッグやジュエリーでしょうか。
しかも、一見してわかるようなブランドが効果的なんだと思います。
この前、夫の服を初めてヤフオクに出してみたら「はあ??この人こんな高い服着てたの??」って思う値段で売れたことがあったんですが、
私から見ても高く見えなかったくらいなので、パッと見てわかるブランドが苦手な夫は実は高い服着ててもそうは見えなくてディーラーでは損してたんだろうなーと。
ディーラーの対応が悪いと感じたら、クレームや主張も大事
あとは、「自分はこういう風に扱われたい」というのを多少は言ったほうがいいのかも。丁寧に扱われている人ってだいたいけっこう「こうるさい客」なんですよね。対応が気に入らなかったらすぐクレーム入れる人とか。うちのダンナなんて値引き交渉すら「お店に申し訳ないから」といってしないし、粗末な扱いされても絶対文句言わないし、無言でそっと離れるタイプの客なので「雑に扱っても平気」と思われがちな気がする。いい人っていうより粗末に扱ってもいい人、と思われてそう。
というわけで、ディーラーで良い対応をされたかったら「雰囲気を壊さない外見&自己主張」「ふさわしい人を目指す」
が必須なんだろうなって思ったお話でした。ナカナカムツカシイケド……。
きっとエルメスのバーキンでも持っていたら違うのかも。その前にバーキンなんて持っていないっていう残念な私。
といっても「じゃあ買わないぜ!」とも突っぱねられない立場としては、ダンナがジーンズ履いていくのはやめさせるところから始めないと、かな。
良かったらこちらもどうぞ
(このブログを初めて読まれる方はこちらのポルシェ911の購入記と理由の記事をどうぞ)
駐車場問題のコトをご存じない方はこちらをどうぞ。
「王様の耳はロバの耳!」って感じで…
日常生活で車の話題できないので、ブログに残しております♪
そんな事があったのですね・・・
私の行くディーラーさんは、お馬さんも牛さんも007も、みなさん親切でした。
普段はベンツですが、私の恰好は上下ユニクロだったりしますよ(笑)
靴もチャンとはしてるスニーカーと時計も普通。
チノパンはアリでも、ブルージーンズはエチケットとして無しと思っています。。
なぜならば、展示車両や試乗車にジーンズの青移りがあってならないと考えているからです。
しかし・・・
普通の身なりで、特に印象が悪い訳でなければ予約したのに席に案内しないとかetc
考えられないですね。
今度からは、こちらから少々主張されても良いカモですね。
スピンオフ様
コメントありがとうございます。
もしかして、ベンツに乗っていくと対応が良かったりして??!
ジーンズ、金具が当たって傷がつくのでその点でもNGだといいますよね。
私は尖ったヒールは履かない、石が尖った貴金属、金具の当たりそうなバッグは持たないようにしている……
んですが、結果、ただの地味OL風になってる気がします><
案内されなかったのは席が空いてなかったんですが、予約しておいたし真夏だし水の一杯くらいくれてもいいのにw
って思いました。ちなみに、牛や馬さんではなくもっとお安いディーラーさんです。個人的には部品忘れ連絡放置がありえなかったですねー。
セレブではありませんが、そういった扱いを受けた事は無いかな〜。
見た目重役系だからかな。
時には、軽いクレームも必要かと。
らみい7さま
コメントありがとうございます。
うちの近隣のディーラーさん、老舗で常連ぽい人が多いせいか若造にあまり良い対応してくれないんですよね><
>見た目重役系
羨ましいです(笑)! そして、やっぱり多少は言わないとなめられるのかもしれませんね><
友達からも言われたことがあります。車を買うと思って行くならば、自分の車に乗って行きなさい、でした。
交通機関が便利でも良い車を持っているならば、外見は洋服ではなくて車で判断されるみたいです。
東京に遊びに行って歩いて周りましたが、車で行けるところに行った時は、洋服では判断されないのだなあと思ってしまいました。
飲み物のサービスが違うジャガーに変更しようかと思っていますが、Fタイプのマイナーチェンジではあまり良くない変更がされようとしています。ポルシェを買うなら飲み物の対応が良くなかった支店から別の視点に変えようと思っています。
お客に対する対応によってお客もついたり離れたりすると思ってしまいました。
話しかけまくり、常によそよそしい感じ。それはそれで嫌な気がします😇
多少、雑な方が好きな私(笑)
いつも更新楽しみにしております
ブログを読んで妙に納得してしまいました
確かに見た目ビンボーそうな人は買う確率が低い上、時間とカタログだけ取られ、万が一に購入に至ったとしても必死に背伸びして購入した分クレームも常識ハズレ〔クルマ返す等〕な場合があるんで売る側も警戒してるのかも、と。エントリーモデル購入者の場合、買いに来ましたオーラを発してるから違う意味で対応しても安心ですが、真ん中から上ぐらいのグレード希望の客はやはり見た目、雰囲気以外に判断基準がないように思えます、僕も気をつけます笑
グローバルさま
コメントありがとうございます。
確かに、背伸びした分クレームが……それもありそうですね><
ディーラーの接客に問題あり、のせいにしてしまうと見えないことってありますよね。
あとは、「雰囲気を壊す客がいると既存客が逃げる」というのもあるのかなって思いました。
お店へ迷惑にならないよう、気をつけようと思いました><
はじめまして、いつも楽しく拝見しています。
私は地方在住ですが、ディーラーの対応は東京との差を感じています。
昨年、乗り換え時期でこの際と思い、地元と東京で主要欧州ディーラー巡りをしました。(東京から2時間の所に住んでいます)
総じて地元の方が対応は良かったです。
服装はそれなりに小奇麗にしていきましたが、高級ブランドではありませんし、乗り付けた車も古いVWです。
試乗もむこうから勧めてきましたし、お茶お菓子も最初からでました。(全ディーラー)
でも、東京は同じ条件で訪れると全体的に扱いが薄くなって、ディーラーごとに差がありましたねえ。
MBはまだましでしたが、○山ポルシェでは’塩’でした(笑)一応、買う気は見せていたつもりなんですが・・
なるほど、東京はそうなのねって。後日外装、時計をフルスペックにして再度訪れると笑っちゃうほど扱いが違いました。
特に銀○ポルシェwww
東京は高級アパレルや5つ星ホテルに比べて、たしかにディーラーはお客のスペックの値踏みとそれによる対応差が大きいと感じますね。
結局、ターゲットの客層が違うってことですけど、もうちょっとやりかたがあるんじゃないの?と確かに思います。
車はもちろん、地元で購入しましたよ。
hamhamさま
コメントありがとうございます。
以前ブログにしたのですが、北陸のディーラーに行ったらすごーく親切にしていただいて
とても感じ良くてびっくりしました。
都心のディーラーさんは、売らなくても飛ぶように売れていくから
どうしてもそうなってしまうのかもしれませんね><
ただ、服装で判断っていうのは全然当てにならないと思うので
もしもそれがマニュアルだとしたら意味ないなあと思っちゃいます(笑)
ポルシェはカイエン、マカンが投入されてから一気に客層が落ちたと言われていると聞きますが
その影響もなきにしもあらずなのかもしれないですね。
Porscheで色々と検索していたら、たまたま見つけて楽しく拝読させていただいております。
海外と日本で生活していて気づく事は、日本人がステータス誇示が大好きな人種だという事ですかね。。。
日本にあるディーラーに行くと独・伊・英どこのディーラでも着飾ったお客様と営業マンが多く目につきますが、海外でのディーラーを経験しているとそれが凄く滑稽に見えて仕方ありません。
何千万の車がズラリと並ぶディーラーでも、日本人のように着飾ってるお客なんてほぼほぼ居ません。
逆にそんな格好で行くと、ある意味目立ちます。。。
スウェットやサンダルなんて普通ですし。
Hotelは、優雅な時間と雰囲気やサービスを買う場所であるとは思います。
ですから他人様を嫌な思いにさせぬよう、老舗や超高級Hotelではある程度の身なりや立ち振る舞いは必要だとは思います。
ですが、、、車は所詮、、、道具です(笑)
何前万しようとも(笑)
身なりがブランドにふさわしくないから、こんな客と一緒にしてほしくないといったカスタマーさん自身のその上から目線がブランドの価値を下げている気がしますね。まぁそんなこと日本人に言うと、叩かれるんでしょうけど(笑)
Roverさま
コメントありがとうございます。
難しいですね。ブランドによっては白色人種はどんな格好でもいいけれど
アジア人には態度が違うっていうのもあるのかなーとも思ったりもします。
そもそも黄色人種には「売ってやってる」っていう感覚があるかもしれませんし。
いっぽうで、身なりで差別される世界っていうのは、ある意味攻略が簡単なんでしょうね。
例えば……わかりやすく「プラダ」とか「ディオール」って書いてあるTシャツなんかありますよね。
私の感覚だとぱっと見て分かるブランド品って身につけるのが何だか恥ずかしいなと思ってしまうのですが、
それが「ブランド品が買える経済力がある人」というアピールになる世界もあるんだなーと最近学んだ感じです。
それがいいか悪いかは別にして……(笑)